2017/01/18

幸せとお金・時間・仕事について

「幸せとお金・時間・仕事について」

昨年11月に38歳になった日に自分が人生の「中年」を生きていることを自覚しました。中年といえば健康や家庭や仕事などの色々な悩みも多い年頃。

これから先の人生を、より幸せに生きるには、どうしたら良いかと考えて、11月から生活習慣の見直しをはじめました。それについては、これまでの投稿で書いたとおりです。

この2カ月、本やyoutubeで健康的な生活、病気予防、 ストレスの対処方、目標達成、学習などさまざまなことを学び、日々の習慣に落とし込んできました。

健康や学習を習慣化するのは意外と簡単でした。ヨガやスムージーや掃除など毎朝のルーチンは、2カ月もやっているとほとんど意識しなくても身体が動いたり、しないと気持ち悪いと感じるようになりました。しかし、その反作用も出ました。

旅行中やコンサートが何日も続く日は、スケジュールが不規則になったり、自分の意思では時間をコントロールできなくなります。そのために決まった習慣が継続できないことがものすごく苦痛に感じられるようになったのです。未達成のことが気になって仕方なく、それが続くと胃がシクシクする感覚を覚えるようにまでなりました。健康のためにやっているのに、これでは本末転倒です。過剰適応です。

新たなことを習慣化する秘訣は「完璧主義にならないこと」だそうですが、出来ない日があってもイライラしないようにしたいものです。今の習慣は長い目で見ると健康増進や学習に大きな成果を生みそうなので、このまま気長に継続していくつもりです。

この2カ月を振り返り自分が幸福だったと思えるのは、ほとんど予定がなく、一日の大半の時間を自分でコントロールできる日でした。そういう日はゆっくり練習したり、料理したり、散歩したり、語学の勉強をしたりと本当に楽しく充実感を味わいました。

反対に、仕事に続く仕事で4日も家に帰らないような日は未返信のメールがたまり、to do listがとめどなく伸び、洗濯物がたまり、部屋が荒れ、ものすごいストレスでした。仕事もお金をかせぐことも好きですが、ほどほどにしないと幸福度が下がることに気づきました。

多忙は本当に罪悪です。多忙になると仕事の品質が下がり、健康や身だしなみに気を付ける時間が減り、人に対してなおざりになり、疲労やストレスを紛らわせるために散財したりお酒に頼ったりします。すると生活が荒れて悪循環に陥ります。

自由な時間と引き換えにお金をたくさん稼ぐよりも、自分の自由になる時間をできるだけ確保し少数の質の高い仕事ができる方が断然よいです。

毎日のように色々な人と色々な場所で異なる曲を演奏をする音楽家がいます。昔はバリバリ活躍する音楽家の典型のように感じ憧れやうらやましい気持ちもありましたが、自分にはそれは無理だと悟りました。

1つ1つに丁寧に準備ができませんし、自分はストレスと過労で1週間もやればボロボロになりそうです。

しかしトップの音楽家ほど、実はそんなに器用にいろいろなことを同時に手出しせずに、いつも同じ曲を、しかもものすごい高い精度で演奏していたりするものではありませんか?

自分に向いているのは、数が少なくとも、自分にとってその時の一番いいと思える相手と、自分が一番いいと思える音楽を、自分が満足ができる水準で演奏をすることです。

あれもこれもやろうとせずに、同時にするプロジェクトを1つか2つにしぼり込み、そこに集中することで、ひとつひとつのアウトプット(ひとつのコンサートやレッスンや作品)の質を極めて高くなるようにしたいです。それが自分の考える活躍であり、仕事上の成功です。

自分なりの幸せな暮らし、質の高い仕事の仕方について整える期間はまだまだ続くことになりそうです。

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